「改質リグニン」は、日本固有の樹木「スギ」から作るバイオ由来の新素材です。

 物質名は「グリコールリグニン」と言います。
「熱に強い」「加工しやすい」「環境に絶対的にやさしい」という理想的な性質を持ち様々な製品の素材として利用できます。
この改質リグニンはスギの中に約３割ほど含有するリグニンという成分から生成抽出されます。
リグニンは陸上植物の細胞壁の主成分で細胞壁を固くしっかりした構造とするため生み出されそれぞれの植物毎に異なった種類のリグニンを持っています。
リグニン誘導品は機械的強度に優れ高耐熱性等の高いポテンシャルを有しますがパルプ工業の副産物からの抽出物しか製造されておらず変性を受け活性も失われ、多様な木種を含むため品質制御が難しく、安定な品質が求められる高性能素材工業での製品化は困難とされてきました。
リグニンは全ての陸上植物に含まれ植物細胞壁を構成する一つの成分の総称です。
それぞれの植物は異なったリグニンを持っており、今回私どもが事業化する「改質リグニン」は日本にしかない日本固有の樹木であるスギのリグニンをポリエチレングリコール（ＰＥＧ）で抽出し、誘導体化を同時実現したものです。